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膝を捻ったら要注意!「前十字靭帯損傷」

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公開日:2024.02.27

膝を捻ったら要注意!「前十字靭帯損傷」

膝を捻ったら要注意!「前十字靭帯損傷」

こんにちは!骨盤矯正・鍼灸・筋膜リリースでトータルアプローチ!

東船橋、妙典、幕張本郷で丁寧と評判!ミライエ鍼灸整骨院です。

ジャンプの着地や急激なストップ動作・方向転換などで突然膝がブツっとなり痛みがでているなら、「前十字靭帯損傷」かもしれません。今回は、前十字靭帯損傷の原因、症状、ミライエ鍼灸整骨院でのアプローチなどについて詳しく紹介していきます。

目次

前十字靭帯って何?

膝はどんな構造をしているの?

膝関節は大腿骨(ももの骨)・脛骨(すねの骨)・膝蓋骨(膝のお皿)で構成されており、大腿骨が脛骨の上にのっているだけの構造になっているので不安定です。その為これを支える4つの靭帯があります。

前後の動きを安定させるのが「前十字靭帯」「後十字靭帯」、左右の動きを安定させるのが「内側側副靭帯」「外側側副靭帯」です。

前十字靭帯は、歩く時や運動をする際に脛骨(すねの骨)が前に出ないよう制御する機能の他に、膝がねじれ過ぎないようにする靭帯です。

膝関節は多くの靭帯によって支えられていますが、その構造面や機能的な面にも、損傷が多い部位になります。

前十字靭帯はどこにある?

前十字靭帯は、大腿骨と、脛骨を繋いでいる靭帯で、大腿骨から脛骨へ後ろから前へ扇状に広がりながら付着します。前十字靭帯と後十字靭帯は膝の中にあり、交差しています。

膝の靭帯の画像

前十字靭帯はどんな働きをするの?

脛骨が前方へ移動することの制御と、捻った方向に対して動きすぎてしまうことの制御の2つがあり、膝関節の動きや緩みを安定させる重要な役割を担っています。

続いて、前十字靭帯損傷についてご説明していきます。

 前十字靭帯損傷って何?

膝の前十字靭帯が、ジャンプ後の着地、走っている際の急激な方向転換・停止動作、相手との衝突などによって、膝関節に異常な回旋力が加わって損傷することです。

前十字靭帯損傷が起こってしまう原因は何?

前十字靭帯損傷単独での損傷の場合は、ジャンプの着地急激なストップ動作・方向転換など接触をすることなく発生することが多く、膝関節に付着する大腿四頭筋(もも前の筋肉)が関与しています。

内側側副靭帯損傷や半月板損傷などが合併して起こる場合はタックルなど接触をして発生することが多いです。

つま先が外側を向き、膝が内側に倒れ、かつ捻りの動作が加わった時に発生します。

また、膝関節は構造的にも機能的にも損傷されやすい為スポーツ外傷の中でも多いとされています。

その中でも最悪といわれるのが「不幸の三徴候(アンハッピー・トライアド)」と呼ばれるものです。

これは「前十字靭帯損傷内側側副靭帯損傷半月板損傷」の複合的損傷のことです。

これらは単独損傷でも治療期間に時間を要するといわれていますが複合的損傷では1年~2年かかることもあります。

前十字靭帯損傷にはどんな症状があるの?

続いて、前十字靭帯損傷の症状についてご説明いたします。

症状としては主に5つあげられます。

症状①膝の痛み

 靭帯損傷には、痛みが伴います

症状②腫れ・動きの制限

損傷した前十字靭帯から出血するため、関節内に血が溜まり、膝が腫れていきます。 また、痛みなどによる動きの制限も出てきます。

症状③断裂音(pop音)

前十字靭帯損傷はブツッという断裂音(ポップ音)を感じることがあります。

症状④膝崩れ(ギビングウェイ)

膝関節の緊張が無くなり、安定性が損なわれ、膝が容易にガクッと外れるような現象のことを言います。

症状⑤歩行困難

 ②でご説明した通り、関節に血が溜まることで痛みが伴い歩行が困難となります。

続いて、前十字靭帯損傷の検査方法についていくつかご説明いたします。

前十字靭帯損傷かどうかどうやったら分かるの?(検査法について)

前十字靭帯損傷の検査方法は、ラックマンテスト、前方引き出しテストなどがあります。

ラックマンテストの方法

患者さんは、仰向けになり、膝を20°~30°程度曲げ、片手で太ももを押さえて、反対の手でふくらはぎを前方に引き出します。

ふくらはぎが、前方に引き出されるのであれば、前十字靭帯損傷が考えられます。陽性率は90%です。

前方引き出しテストの方法

患者さんは、仰向けになり、膝関節を90°に曲げます。検者は、両手の母指を脛骨粗面から膝蓋靭帯付近にあてて、脛骨を把持しつつ前方に引き出します。

前方にふくらはぎが引き出されるのであれば、陽性となり、前十字靭帯損傷が考えられます。

ですが、一般の方でも可動性があるので必ず左右差を確認した方が良いです。

前十字靭帯を損傷したらどうすればいいの?

前十字靭帯が断裂してしまうと自然治癒は困難となります。

安静にしていると腫れや痛みが引き日常生活は可能になってきますが、永続的に膝の不安定性と不安感が残り、機能的な回復は望めない為スポーツをする方や日常生活でも障害がある方は手術が必要になります。

再建手術は、自分の腱などの組織を移植する自家腱移植が最も効果的です。

断裂したままにしてしまうと膝崩れを繰り返し関節の軟骨や半月板を損傷し、将来的に変形性膝関節症になってしまう可能性が高くなります。早期回復には適切な処置が重要になります。

まとめ

前十字靭帯は、歩く時や運動をする際に脛骨(すねの骨)が前に出ないよう制御したり、膝がねじれ過ぎないようにしたりする靭帯です。

前十字靭帯損傷の原因は、ジャンプの着地や急激なストップ動作・方向転換など接触をすることなく発生することが多く、膝関節に付着する大腿四頭筋(もも前の筋肉)が関与しています。

前十字靭帯が断裂してしまうと自然治癒は困難となりますので、自分の腱などの組織を移植する自家腱移植の手術が必要となります。

施術を行う前に状態のチェックをしっかりと行い、年齢や今後の生活のこと含め一人一人に合ったベストな提案をさせていただきますのでお任せください!

この記事の執筆者

横田樹奈

横田樹奈Juna Yokota

はり師

私は接骨院を経営する父の施術で笑顔になる患者様を見て、私も人を笑顔にできる治療家になりたいと志しました。
患者様に寄り添い、丁寧な対応で「ここに来てよかった」と思ってもらえる治療家を目指します。