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膝をひねって内側が痛い!~内側側副靭帯損傷~
膝をひねって内側が痛い!~内側側副靭帯損傷~
こんにちは!骨格矯正・鍼灸治療・筋膜リリースでトータルアプローチ!
東船橋、妙典、幕張本郷で丁寧と評判!ミライエ鍼灸整骨院です。
スポーツをした時や膝の外側から大きな衝撃を受けた際、膝の内側に痛みがでているなら、「内側側副靭帯損傷」かもしれません。今回は、内側側副靭帯損傷の原因、症状、対処などについて詳しく紹介していきます。
内側側副靭帯って何?
膝関節の内側側副靭帯とは大腿骨内側上顆(太ももの骨)から脛骨内側顆(すねの骨)に付着している靭帯です。膝の関節は、大腿骨が脛骨の上にのっているだけの構造になっているのでとても不安定です。その為これを支える4つの靭帯があります。前後の動きを安定させるのが「前十字靭帯」「後十字靭帯」、左右の動きを安定させるのが「内側側副靭帯」「外側側副靭帯」です。
内側側副靭帯の働き
内側側副靭帯は、膝の内側を支え補強し膝関節の外反動揺性(膝が内側に入る動き)を制御しています。
膝の外側からの強い力に抵抗しています。
内側側副靭帯損傷の原因
原因として、大腿部(ももの前)の筋力不足などで膝関節の内側方向へ無理な力が加わったり、膝の外側に強い衝撃を受けたりすると内側側副靭帯が伸びてしまい、切れてしまいます。
特に、ラグビーやアメフトなどのタックルをするコンタクトスポーツ、スキーなどでの急激な方向転換において、痛めてしまうことが多いです。
また前十字靭帯損傷のコラムでもご紹介させていただいておりますように、内側側副靱帯損傷は、前十字靭帯損傷や半月板損傷などが合併して発生することが多いです。
これは「内側側副靭帯損傷」「前十字靭帯損傷」「半月板損傷」の複合的損傷で、「不幸の三徴候(アンハッピー・トライアド)」と呼ばれるものです。
複合的損傷では治癒するまで1年~2年かかることもあります。
また、コンタクトスポーツだけではなく、膝に繰り返し負担がかかることや、ジャンプの着地、無理な姿勢での方向転換において内側側副靭帯を損傷してしまうこともあります。
内側側副靭帯は、膝の靱帯の中で最も受傷頻度が高いです。
受傷分類について
内側側副靭帯損傷は、損傷程度によって3つに分類されます。
- I度 靭帯繊維の微小損傷
- Ⅱ度 靭帯の部分断裂
- Ⅲ度 靭帯完全断裂(前十字靭帯損傷合併が多い)
内側側副靭帯損傷の症状
内側側副靱帯の症状は主に6つあげられます。
症状①膝関節内側の運動時痛・圧痛
内側側副靱帯を損傷すると、内側側副靱帯がある膝関節の内側に痛みや圧痛が出ます。
症状②腫脹
靱帯が損傷することで、内出血が発生します。そのため、膝の内側が内出血により腫れてきます。
症状③皮下出血(内出血)
症状②でも説明したように、靭帯損傷をすると内出血を引き起こします。
症状④外反動揺性(膝が内側に入る動きの不安定性)
内側側副靱帯を損傷すると、膝の内側の支えが弱まりぐらつきや不安定になります。
症状⑤可動域制限
靱帯を損傷すると曲げ伸ばしなどの膝関節を使った動きに制限が出ます。
症状⑥断裂音(断裂時)
靱帯の断裂の際には、ブツッという断裂音(ポップ音)を感じることがあります。
重症で、不安定感やぐらつきが残る場合には他の腱から移植する再建手術を行うこともあります。
その際には、病院への受診を勧めさせていただくことがございます。
内側側副靭帯損傷の検査方法
内側側副靭帯損傷の検査方法は、外反動揺性(膝関節が内側に入る動き)をチェックする外反ストレステストなどがあります。
外反ストレステストの方法
まず仰向けに寝ていただき、膝の外側と足首の内側を持ちます。
膝を30度ほど屈曲させて、外反(膝関節が内側に入る動き)を行います。
外反ストレステストの陽性所見
外反ストレステストを行い、痛みや関節が通常よりも可動域が大きく不安定性が確認された場合は、内側側副靱帯損傷が疑われます。
内側側副靱帯損傷をしたら
受傷後に、適切な処置を行わないと治癒が遅くなり、痛みを我慢したまま日常生活を送ることになってしまいます。また、スポーツを行っている方はスポーツへの復帰も遅れてしまいます。
早期回復・スポーツへの早期復帰には適切な処置が重要になりますので、お困りのことがありましたらまずは一度ご相談下さい。
当院での内側側副靱帯損傷のアプローチ
当院では、内側側副靱帯へ負担がかからないよう周辺の筋肉、筋膜のアプローチを行います。
また、テーピングを行うことで、膝の動きに制限をかけて安静にして症状が悪化していくのを防ぎます。
スポーツをしているのか、日常生活での症状を取り除きたいのかしっかりとお話を伺っていき、その方に合うベストなご提案をさせていただきます!
まとめ
膝関節の内側側副靭帯とは大腿骨内側上顆(太ももの骨)から脛骨内側顆(すねの骨)に付着している靭帯です。
内側側副靭帯は、膝の内側を支え補強し膝関節の外反動揺性(膝が内側に入る動き)を制御しています。
膝の外側からの強い力に抵抗しています。
損傷してしまう原因として、大腿部(ももの前)の筋力不足などで膝関節の内側方向へ無理な力が加わったり、膝の外側強い衝撃を受けたりすると内側側副靭帯が伸びてしまい、切れてしまいます。
特に、ラグビーやアメフトなどのタックルをするコンタクトスポーツ、スキーなどでの急激な方向転換において、痛めてしまうことが多いです。ですが、コンタクトスポーツだけではなく、膝に繰り返し負担がかかることや、ジャンプの着地、無理な姿勢での方向転換において内側側副靭帯を損傷してしまうこともあります。
内側側副靭帯は、膝の靱帯の中で最も受傷頻度が高いです。
受傷後に、適切な処置を行わないと治癒が遅くなり、痛みを我慢したまま日常生活を送ることになってしまいます。また、スポーツを行っている方はスポーツへの復帰も遅れてしまいます。
早期回復・スポーツへの早期復帰には適切な処置が重要になりますので、お困りのことがありましたらまずは一度ご相談下さい。
この記事の執筆者
平川勇馬Hirakawa Yuma
柔道整復師
資格取得後様々な経験を積み2018年にミライエ鍼灸整骨院を開業。
小学校~大学まで野球をしており、その中で痛みがなかなか改善されなかった経験から治療家を目指す。
今でも運動が好きで様々なスポーツ、トレーニングは続けており、身体の使い方を学びながら定期的に施術の勉強会にも参加し治療の質向上に取り組む。