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この痛みなんの痛み?肩峰下滑液包炎について

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公開日:2024.03.28

この痛みなんの痛み?肩峰下滑液包炎について

この痛みなんの痛み?肩峰下滑液包炎について

こんにちは!骨格矯正・鍼灸治療・筋膜リリースでトータルアプローチ!

東船橋、妙典、幕張本郷にありますミライエ鍼灸整骨院です。

手に力が入らない、腕があがらないなどの症状でお困りではありませんか?

今回は「肩峰下滑液包炎」について詳しく解説いたします。

目次

そもそも肩峰下滑液包ってなに?

滑液包とは、液体で満たされた平らな袋のことで筋・靭帯・腱と骨がこすれる部分で衝撃を吸収してくれる役割があります。

肩峰下滑液包とは、肩甲骨の端にある部分(肩峰)と腕の横の筋肉(三角筋)に覆われた人体最大の滑液包です。

肩関節の動きを滑らかにし、肩を保護するインナーマッスルを保護するため筋肉の損傷や断裂を防いでくれるなどの役割があります。

肩関節は、お身体の中で最も大きな可動域を持っている関節であり日常生活でも大きな役割を果たしている部位になります。

多軸関節といって可動域の広い部位なので、肩を動かす際に筋肉や靭帯と骨が擦れて筋肉が切れないようにしたり、衝撃を吸収したりしてくれるクッションのような役割を果たしているのが、肩峰下滑液包です。

この肩峰下滑液包の炎症により痛みがあるもののことを「肩峰下滑液包炎」と呼びます。

滑液包の炎症は急に起こるものではなく、オーバーユース(使いすぎ)や繰り返しの負担などがかかることによって徐々に関節や滑液包に負荷がかかり炎症を起こすと痛みや動かしづらさが出てきます。

先生が肩のレントゲンをみている写真

肩峰下滑液包炎が起きる原因とは?

主な原因としては、

・投球動作

・腕を挙げる動き

・オーバーユース(使い過ぎ)

・肩関節周囲筋の機能低下

→肩甲骨(肩峰)と靭帯(烏口肩峰靭帯)と肩の筋肉(棘上筋)が衝突(=インピンジメント)をすることで生じた結果発生するものとされています。 

※スポーツや肩に負担のかかるようなお仕事をしている方に多いのが特徴的です。

肩峰下滑液包炎はどんな症状がでてくる?

主に以下のような症状が現れます。

・腕をあげる時の痛み

引っかかり感

つまり感

・夜間痛

→肩を下にして寝ることで筋区画内圧の上昇、お身体を動かさずにいることでの血流低下、就寝時は副交感神経(リラックスしている時)が優位のため、痛みを感じやすくなります。

・可動域制限

→痛みや腫れの影響により動かしづらくなります。

・熱感

→炎症が起きるため患部に熱感が現れます。

以上のような症状でお悩みの方は、肩峰下滑液包炎の疑いがあります。

肩峰下滑液包炎の検査法について

レントゲンやMRIを使用しての確定診断はできませんが、鑑別するための検査法がありますのでご安心ください。

肩峰下滑液包炎の検査法としてダウバーンテストというものがあります。

ダウンバーンテスト(ダウンバーン徴候)

肩関節を施術者が動かし衝突している部分の痛みがあるかどうか検査をしていきます。

患者さんの痛い部位(上腕の骨の大結節と肩甲骨の肩峰という部分の間)を触れ、そのまま施術者が患者さんの腕を肩の高さまで横に挙げる(90°外転位)にした時に60~90°くらいの高さで痛みが軽減・消失した場合陽性となる。

肩峰下滑液包と大結節は肩関節を外に挙げる動き(外転)をすると肩峰の下へ入り込んでいく為、痛みを感じなくなる。

先生が肩の検査をしている写真

肩峰下滑液包炎に対する当院のアプローチについて 

1人ひとりのお身体の状態にあったベストな提案をいたしますが、当院で肩峰下滑液包炎でお悩みの方にオススメしているアプローチ方をご紹介します。

根本改善に特化!骨格・骨盤矯正について

当院では、おおもとの原因でもある骨格・骨盤から整体や矯正を行うことで、根本原因から治療を行うことができます。

カイロプラクティックの本場でもあるアメリカで最も採用実績のある骨盤矯正専用ベッドを使用した施術です

通常のベッドでお身体を押すとお身体とベッドがぶつかってしまうと思いますが、当院で使用しているベッドはお身体とベッドが一緒に動く仕組みになっておりますので、痛みやお身体の負担を感じることなく症状の根本改善を行います。

また、筋膜リリースという手技を交えてアプローチを行っていきます。

筋膜とは全身を包んでる全身タイツのような組織となり、姿勢や全身のバランスに関わり、痛みや張力・圧を感じる神経が筋肉の10倍あると言われています。

マッサージなどではこの組織にはアプローチが行なえません。

神経が豊富に分布している特徴を有効活用することで、痛みをほとんど感じることなく施術を行うことができます。

痛みに直接アプローチ!鍼灸治療について

当院は、鍼治療にも力を入れています。

鍼治療は鍼を刺しておいておく“置鍼術(チシンジュツ)”や刺した鍼を上下に動かす“雀啄術(ジャクタクジュツ)”といった手技を鍼灸師が用いて行います。

一般的な鍼治療で行われるのは、刺した鍼に電気を流して筋肉を収縮させ血流の促進をはかる低周波通電療法(パルス治療)です。

この治療は痛みが強いときに有効性が高く、自分や他の人が関節を動かせないときに電気の力を使用して筋肉に働きかける方法となります。

また、少し変わった特殊な鍼のご用意がございます。

特殊な鍼というのは、1本の鍼で全身に施術が行えるものとなっており、この鍼は広島から取り寄せているもので千葉県ではほとんど受けることのできないものとなります。

1本で全身の施術が行えるため、多い方で100ヶ所ほどの部位へアプローチをすることが可能となっております。刺激量は当院の鍼灸師が調節しながら施術を行いますので、ご安心ください。

症状、状態に応じてどんな治療が合っているのか、どんな計画が合っているのかを見定めベストな提案をさせていただきます。

どんなことでも構いませんので、お困りの症状がありましたらまずは一度ご相談ください。

この記事の執筆者

吉田勇樹

吉田勇樹Yuki Yoshida

柔道整復師、鍼灸師

知識、技術だけではなく「人として魅力あふれる治療家になりたい」という想いで日々励んでいます。
今現れている症状を改善するだけが治療ではありません。
親切・丁寧をモットーに些細な変化にも気づける性格を活かして、不安や悩みも解消できる患者様の気持ちに寄り添った治療を大切にしています。