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なぜ痛みを感じるの?痛みについて徹底解説!
なぜ痛みを感じるの?痛みについて徹底解説!
こんにちは!骨盤矯正・鍼灸治療・筋膜リリースでトータルアプローチ!
東船橋、妙典、幕張本郷にありますミライエ鍼灸整骨院です。
「なぜ痛みが出るのか?」そんなことを考えたことはないでしょうか?
今回は「痛み」について徹底解説していきます。
痛みとは?
生活しているうえで、「痛み」を感じたことがないという人はいないと思います。
痛みはとても不快で辛く、痛みなんてなければいいのにと思ったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それでは痛みは本当になくても良いものなのでしょうか?
本来、痛みは警告信号としての役割があります。
身体が危険にさらされたとき、人は痛みがあるから危険から逃れられることができます。
痛みがないとどうなる?
上記で述べた通り、痛みは警告信号としての役割があります。
しかし、生まれつき痛みを感じない先天性無痛症という病気の人は、怪我をして出血していたり、たとえ壊死を起こしていたりしても気づきません。
このような状態だと命に関わる場合も危険を察知することができず手遅れになります。
そのため、痛みは身体を守るために大切なメカニズムなのです。
痛みのメカニズム
痛みの伝達は電気の流れに似ています。
発電所のソーラーパネルから作られた電気が他の建物に電気を送る仕組みを例にご説明します。
痛みは機械刺激(画鋲が刺さる、手を切る)、温度刺激(熱い、冷たい)、化学刺激(炎症)、などの様々な刺激を受容体(ソーラーパネル)というセンサーで感じ取ります。
刺激を感じた受容器(発電所)は、それぞれを電気信号に変換します。
電気信号に変換された痛み信号は、受容器の種類によって決められた神経(電線)から後根神経節(中継基地)を通り、脊髄(変電所)に到達します。
これらは後角(変電所の専門部署)に届き、変電所で神経伝達物質(化学物質)に変換されます。
このように痛みの伝達は様々な場所を経由して最終的に痛みとして脳へその情報を伝えて発生するのです。
※神経伝達物質
神経から神経に情報を伝える際、神経と神経が連絡するシナプスという部位で情報をやりとりするための物質。
痛みの種類
痛みと一言で言っても痛みには様々な種類があります。
時間・期間による種類
急性痛
急性痛は、急な怪我や病気などによる痛みです。
基本的に一過性(一時的)・局所的(一部分)で、ケガや病気が治ると痛みもなくなります。
お身体の警告信号としてとしての重要な役割を担っているのがこの急性痛です。
急性の場合には、炎症反応が起こります。
※炎症反応
疼痛(痛み)、熱感(熱をもつ)、腫脹(腫れ)、発赤(赤くなる)
慢性痛
慢性痛とは、痛みが3か月以上続く状態です。
痛みが発生すると、防衛反応として交感神経(活動時に働く神経)が活性化します。
交感神経が活性化すると血管や筋肉が収縮し、虚血状態(組織や細胞に血液が十分に供給されない状態)となります。
また、ホルモンの影響や、呼吸数・心拍数・血圧などの上昇により血流が悪くなる為、組織が酸欠状態となります。
その結果、発痛物質が出て痛みが生じます。
この痛みはさらなるストレスとして交感神経をさらに活性化させ痛みを引き起こします。
この悪循環が繰り返されるため慢性的な痛みとなるのです。
質による種類
一次痛
一次痛は、指を切ったなど皮膚の痛みや神経が障害された時の痛みです。
痛みは鋭く、痛い場所がはっきりとわかることが特徴的です。
二次痛
二次痛は、筋肉や内臓などの鈍く、痛む場所が明確ではない痛みが特徴的です。
部位による種類
皮膚痛
皮膚は、常に外界から身体の内側を守っている為、身体にとって重要な情報を脳に伝えています。
皮膚の痛みは、危険を察知するため鋭くピンポイントの痛みが起こります。(Aδ繊維による痛み)
その後、それ以上損傷が悪化しないよう鈍い曖昧な痛みに変わります。(C繊維による痛み)
筋肉痛
筋肉の痛みは、急性期でなければ、それほど緊急性が高いわけではないので、鈍く曖昧な痛みであることが特徴的です。
筋肉は骨から骨に付着するため、大きい筋肉であれば、広い範囲で鈍い痛みが現れることもあります。
内臓痛
内臓も筋肉と同様、外界から直接障害を受けるわけではないので、緊急性は低く、鈍く曖昧な痛みと表現されます。
内臓そのものが痛むというよりは、特徴的な部位に関連痛として出現します。(肩・背中など)
内臓から痛みを伝える神経は他の部位から痛みを伝える神経とまとめて脳に伝えられるため、脳がどちらの痛みか理解できず勘違いした結果、関連痛として現れるのです。
骨痛
骨折をするととても痛いというイメージがある方がほとんどだと思います。
しかし、骨自体には痛みを感じる受容器はほとんど存在しません。
骨全体を包む骨膜という組織には痛みを感じる受容器が豊富に存在するため、この骨膜が骨の痛みを強く感じているのです。
関節痛
関節とは、骨と骨をつなぐ部分です。
関節の痛みは基本的に炎症によるもので、関節や炎症を修復するために出る疼痛物質の影響と言われています。
原因による種類
侵害受容性疼痛
組織の損傷や炎症に伴い発生した物質によって起こる痛みです。
例:関節リウマチ、慢性腰痛
神経障害性疼痛
神経に損傷が限局した痛みの事をいいます。
例:帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛
心因性疼痛
上記どちらにも当てはまらないものを心因性疼痛と呼びます。
心因性疼痛は、損傷や炎症が無いにも関わらず痛みを訴える場合、または損傷や炎症があってもその痛みの原因が明確に説明できず、心因性要因が大きく関与していると考えられる痛みです。
天気痛とは?
近年では、天気痛という言葉を耳にする機会も多いのではないでしょうか?
天気が悪くなる前や天気が悪い日に不調が出るという方も多いと思いと思います。
天気が悪くなる前は気圧が下がります(低気圧)。
低気圧になると、内耳(耳の中にあるセンサー)が低気圧を感知し、視床下部(体温・体温、食欲、睡眠、体の水分量・塩分量の調整などを行う脳の重要な部位)が交感神経(活動時に働く神経)活動を活発にさせます。
交感神経活動が活発になるとノルアドレナリンという物質が血液中に放出され、
痛みを感じる神経や侵害受容器(痛みを起こす刺激反応する感覚受容器)を刺激します。
また、ノルアドレナリンという物質は、血管を収縮させたり、痛みに関わる物質の放出や刺激をするため、痛みを感じやすくなるのです。
当院の治療
当院では問診・評価に力を入れております。
痛みが発生してしまう原因、現在のお身体の状態をしっかりとみさせていただいた上で、状態に合った施術をご提案させていただきます。
急性の痛みから、慢性の痛み、頭痛や内臓、ストレスなどによる自律神経の不調まで最大限お力になりますのでお困りのことがございましたらご相談下さい。
まとめ
本来、痛みは警告信号としての役割があります。
身体が危険にさらされたとき、人は痛みがあるから危険から逃れられることができます。
痛みの伝達は電気の流れに似ており、様々な場所を経由して最終的に痛みとして脳へその情報を伝えて発生します。
痛みと一言で言っても痛みには様々な種類があり、時間・期間によって現される急性・慢性痛、質によって現される一次痛・二次痛、部位による皮膚痛・筋肉痛・内臓痛・骨痛・関節痛、原因による侵害受容性疼痛・神経障害性疼痛・心因性疼痛などがあります。
また、低気圧による天気痛は、耳の中にあるセンサーが低気圧を感知し、交感神経(活動時に働く神経)活動を活発にさせることで痛みを感じやすくなります。
当院では、急性の痛みから、慢性の痛み、頭痛や内臓、ストレスなどによる自律神経の不調まで最大限お力になりますのでお困りのことがございましたらご相談下さい。
この記事の執筆者
齋藤鈴華Reika Saito
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師
幼少期からサッカーをしています。整骨院で治療を受け、けがで苦しむ仲間が笑顔を取り戻した姿に感銘を受けました。
皆様が痛みや不調に苦しむことなく、笑顔で過ごせるよう、全力でサポートいたします。