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産後の変化について徹底解説

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公開日:2024.02.13

産後の変化について徹底解説

産後の変化について徹底解説

こんにちは!骨盤矯正・鍼灸・筋膜リリースでトータルアプローチ!
東船橋、妙典、幕張本郷で丁寧と評判!ミライエ鍼灸整骨院です。

産後から今までなかった痛みや不調に悩まされていませんか?
今回は「産後」について詳しく解説いたします。

目次

産後とは?

まず出産後のお身体の状態は大怪我をしてとても疲れている状態といわれます。

産前・産後では、ホルモンバランスや姿勢などの様々な変化がお身体に起こります。

産前産後のホルモン変化

妊娠3ヶ月~産後2-3日かけて関節や靭帯を緩める作用のあるホルモン(リラキシン)が分泌されます。

骨盤周りや全身の関節・靭帯が緩んだり開くことによって赤ちゃんが通りやすい道を身体は自然に作り出そうとします。

「帝王切開だから大丈夫」と言われる方もいらっしゃいますが、

帝王切開の方でも関節や靭帯を緩めるホルモン(リラキシン)は分泌されるので、ケアが必要です。

産後の骨盤はどうなっているの?

産後の骨盤の変化で理解しておくべきポイントは2あります。

仙腸関節の緩み

骨盤の左右扇状にある骨(腸骨)と背骨の一番下にある骨(仙骨)で構成される関節(仙腸関節)の緩み

恥骨結合の開き

 左右の恥骨を繋ぎ合わせている部分(恥骨結合)の開き

産前では妊娠20週~23週頃から赤ちゃんが大きくなり始めるタイミングで

反った姿勢になりやすくホルモンの影響もあり、土台の骨盤から全身のバランスが崩れやすくなります。

産後では、産前からの影響もあり姿勢の変化により身体には負担がかかりやすく腰の痛み肩コリの原因となります。

妊娠36週~39週頃の赤ちゃんが下降することで、左右の恥骨の間隔が68mm開いていきます。

これが恥骨の痛みの原因にもなるのです。

産後の身体の不調

肩こり・腰痛・膝痛

妊娠中・出産後に肩こり、腰痛、膝痛が現れてしまう原因としては以下のようなものがあげられます。

妊娠によるお腹の重み

妊娠によりお腹が大きくなり赤ちゃんの重さでお身体全体のバランスが崩れ、お身体に負担がかかりやすくなります。

産前産後のホルモンの影響

妊娠中~産後の間リラキシン、エストロゲン、プロゲステロン、オキシトシン、プロラクチンなど様々なホルモンがお身体の変化に深く関係してくるのですが、特にこの中のリラキシンの働きにより骨盤が開くことが症状発生に大きく影響しています。

出産で開いた骨盤(仙腸関節と恥骨結合)が正しい位置に戻らないズレから周りの筋や靭帯に負担が生じ、全身のバランスが崩れます。

さらに出産後は毎日の育児で忙しく、骨盤のゆがみがある状態のまま常に赤ちゃんのことを考えた姿勢・体勢でいること、立ったりしゃがんだりと体に負荷がかかることで肩こり・腰痛・膝痛が起こりやすくなるのです。

腱鞘炎(ド・ケルバン病)

手には骨と筋肉をつないでいる腱と腱を包む腱鞘というトンネルがあり、

通常この腱鞘により摩擦が無くスムーズに指の曲げ伸ばしを行うことができます。

しかし、手の使い過ぎにより摩擦が起こり、腫れや痛み、力が入らないなどといった症状を生じてしまうものを腱鞘炎といいます。

特に産後の方はド・ケルバン病という腱鞘炎で親指の付け根が痛くなる方が多いです。

腱鞘炎の原因

産後は授乳や抱っこ、お風呂に入れる、おむつを替えるなどで赤ちゃんを抱き上げる事が多いため、手首に何度も負荷がかかり、炎症を起こしやすくなります。

毎日3㎏ほどのお子さんを抱っこしているので絶えず筋や腱に負担がかかっているのです。

また女性は妊娠出産で多くのホルモン(プロゲステロン)が分泌されますが、このホルモンには腱鞘を収縮させる作用がある為、腱鞘が狭くなり摩擦が起きやすく腱鞘炎になりやすくなります。

産後は炎症を抑える働きのあるエストロゲンというホルモンの分泌が減少してしまうために、手首に負荷がかかると炎症が起こりやすくなってしまうということも症状を引き起こす原因の一つになります。 

初産の8割ほどのママさんは腱鞘炎を経験しているといわれています。

産後太り

体型・体重が戻らない

産後の体型・体重が戻らない原因

  • 骨盤の歪み

出産に備えて筋肉や靭帯が緩み、開いた骨盤は何もしないと3~4カ月かけてゆっくり戻ろうとします。

骨盤が開いたままだと血流が悪くなり脂肪を燃焼しにくい身体になるので太りやすくなってしまいます。

  • 腹筋の問題

骨盤と同じくらい変化しケアが必要といわれているのが腹筋です。

腹筋(腹直筋)の真ん中には白線という線があります。

その線は妊娠でお腹が大きくなることにより裂けてしまうこと(腹直筋離開)があります。

この状態はお腹が肉離れをしているような状態であり、臨月になると10キロほどのお腹を24時間支え続けるので腹筋は疲れ果ててしまうのです。

妊娠中は運動量が減ってしまうため筋力が弱くなり腹筋が緩んでしまいます。

筋が弱っていると身体をまっすぐ立てられなくなるため猫背になり、腹筋と背筋のバランスが悪くなり、ポッコリお腹やムッチリ背中の原因になるのです。

  • 体脂肪の変化

妊娠をすると赤ちゃんを守るためにお腹周りや腰まわりに体脂肪がつきやすくなります。

また、基礎代謝が下がる為脂肪を燃焼しにくくなります。 

次回は今回解説しきれなかった産後の不調、育児の負担を減らすポイント、当院の産後骨盤矯正について解説いたしますので是非ご覧ください。



この記事の執筆者

齋藤鈴華

齋藤鈴華Reika Saito

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師

幼少期からサッカーをしています。整骨院で治療を受け、けがで苦しむ仲間が笑顔を取り戻した姿に感銘を受けました。
皆様が痛みや不調に苦しむことなく、笑顔で過ごせるよう、全力でサポートいたします。