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膝の曲げ伸ばしでパキッと鳴る?棚障害って何?

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公開日:2024.02.17

膝の曲げ伸ばしでパキッと鳴る?棚障害って何?

膝の曲げ伸ばしでパキッと鳴る?棚障害って何?

こんにちは!骨格矯正・鍼灸・筋膜リリースでトータルアプローチ!

東船橋、妙典、幕張本郷で丁寧と評判!ミライエ鍼灸整骨院です!

「曲げ伸ばしで膝がパキッとなる」「膝の不安定感・動かしにくさ」といった症状に悩んでいる方は、棚障害が原因かもしれません。

棚障害は鍼灸整骨院で治せるのか、また、自宅でできる対策はあるのでしょうか。

今回は棚障害の原因や症状、ミライエ鍼灸整骨院でのアプローチ、自宅での予防法などについて解説します。

今回は「棚(滑膜ヒダ)障害」についてご紹介します。

目次

そもそも棚障害の棚って何?

棚とは膝関節を構成する骨のうち大腿骨(太ももの骨)と膝蓋骨(膝のお皿)の間に存在する滑膜ヒダの事です。

この部分をMRIや関節鏡という特殊な医療機器でみると棚のようにみえるので、このような呼び方をされるようになりました。

滑膜ヒダって何?

滑膜ヒダ

膝の関節包(関節を覆う袋)の中には上下左右に合わせて四つのヒダが存在しています。

その中で最も障害を起こしやすいのは膝蓋骨(膝のお皿)の内側にある膝蓋内側滑膜ヒダです。

本来、胎児がお母さんのお腹の中にいる時に関節包が作られていく過程の中で一時的にヒダも作られ、このヒダは成長とともに無くなっていきます。しかし日本人の約5、6割の人にはこのヒダが残っているといわれています。


滑膜ヒダに機能は特に無いため残っていても影響はありませんが、この滑膜ヒダが大きいまま残ってしまい、膝を曲げ伸ばしした際に、膝蓋骨と大腿骨(太ももの骨)に挟まれることで痛みが生じることを棚障害と呼びます。

棚障害はスポーツを行う方や10~20代の若い女性に発症することが多いです。

なぜ棚障害は女性に多いの?

女性に多い理由は座り方にあります。男性には骨盤の形状上行うのが難しい「割座」と「横座り」という座り方です。どちらも骨盤や股関節、膝関節への負担が大きいため棚障害が起きやすくなります。


さらに産後は妊娠・出産による骨盤の歪みからももの前側の大腿四頭筋の筋緊張が強くなりやすいため滑膜ヒダのひっかかりを助長しやすく、棚障害は産後のママさんにも多くみられる症状の一つです。

棚障害の原因って何?

棚障害の原因1

一つ目の原因としては、先天的に滑膜ヒダが大きく大腿骨と膝蓋骨の間にヒダが挟まっている方に発生しやすいです。

ヒダが挟まっている状態で膝の屈伸を多く行うスポーツや膝を酷使する動作を続けていると、ヒダが擦れて炎症が起こり痛みを引き起こします。

棚障害の原因2

二つ目の原因としては、太ももの筋肉(大腿四頭筋)がストレッチ不足や、疲労などで筋肉が硬くなってくると、棚がこすれやすくなり、症状も出やすくなります。 その他にも筋肉が硬くなる理由としては、骨盤の歪みや左右差、足首・股関節・膝関節の動きの低下などが考えられます。


棚障害の初期症状はどんな症状なの?

 初期症状としては、曲げ伸ばしでコリッ、パキッなどポキポキ音がすることや、膝の不安定感、グラグラするといった動かしにくさの自覚があります。棚障害の多くは内側に症状が起こるのですが、まれに外側などに症状が出る場合もあります。

よくある症状1

立ち上がりやしゃがむ時などに、ポキポキ音や「パチッ」と何かが弾けるかのような音が鳴って痛い。

こちらの「ポキポキ」(または「パキパキ」)という音が鳴るのは、 関節液に溜まった気泡が弾ける音です。

 関節は、関節液という液体で満たされていて軟骨を保護していますが、急に動くと気泡ができてしまいます。 そこに圧力がかかると、気泡が弾けてポキポキ鳴ります。

よくある症状2

膝に引っかかりを感じる。

こちらは、膝関節の内側と大腿骨の間にある滑膜ヒダの張り出している部分が膝蓋骨と大腿骨の間に挟み込まれ、膝関節を動かしたときに膝蓋骨の内側に引っかかりを感じ痛みが生じます。

よくある症状3

スポーツをすると膝が痛くなる。

こちらは、スポーツや運動量などの増加や、ウォーミングアップ不足、運動後のケア不足で膝に大きな負荷がかかります。それにより繰り返し膝へのストレスとなり、膝の屈伸時に滑膜ヒダが膝蓋骨(お皿の骨)と大腿骨の間に挟まったり、こすれたりして炎症を起こし痛みが生じます。

よくある症状4

膝の内側を押すと痛い。

こちらは、滑膜ヒダが膝のお皿に沿うように付着していることによって起こります。 初期症状としましては、痛みよりも違和感が強い傾向があります。

棚障害の簡単な発見方法とは?

棚障害の簡単な発見方法として、親指を膝のお皿の内側にあてたまま、膝の屈伸をし、ポキポキという音がしたら、棚障害の可能性がある、と考えてよいでしょう。

自宅でできる対策はあるの?

棚障害の予防としては、膝関節周りの筋肉の柔軟性を上げて、筋力をより増やしていくことです。

特に、棚障害の原因の筋肉と関わりが深い太もも周り(大腿四頭筋)などは効果的です。

また、 患部を温めて血流の流れを良くして筋肉の硬さを取ることも大切です。 

どうしても安静を保てず、日常生活で体を使う場合は、テーピングや膝のアイシングなどのセルフケアをしっかりと行うことも良いでしょう。

当院のアプローチ

施術風景

棚障害の原因として太ももの筋肉の硬さが影響することが多いですが、硬くなるのには骨盤の歪みや左右差、足首・股関節・膝関節の動きの低下などが考えられます。



当院では、痛みがある部位をただマッサージするのではなく、初回の問診時にどのような痛みなのか、どこが痛むのか、何をすると痛むのかなどしっかりカウンセリングを行い、お悩みや原因を明確にしたうえで施術に入ります。

直接患部に筋膜リリースでアプローチする方法や全身のバランス調節を含め土台の骨盤矯正・下肢のアライメントの調節などを行うことで、膝や股関節にかかる負担を減らし、痛みの出ずらいお身体づくりを行っていくことが可能です。


膝の痛みでお悩みでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください!

まとめ

棚障害の棚とは、大腿骨(太ももの骨)と膝蓋骨(膝のお皿)の間に存在する滑膜ヒダの事です。

棚障害の一つ目の原因としては、大腿骨と膝蓋骨の間にヒダが挟まっている状態で膝の屈伸を行ったり、膝を酷使したりし続けていると、ヒダが擦れて炎症が起こり痛みを引き起こし、症状も出やすくなります。

二つ目の原因としては、太ももの筋肉(大腿四頭筋)のストレッチ不足や、疲労などで筋肉が硬くなってくると、棚がこすれやすくなり、症状も出やすくなります。

初期症状としては、膝の曲げ伸ばしでコリッ、パキッなどポキポキ音がすることや、膝の不安定感、グラグラするといった動かしにくさがあります。

当院でのアプローチは、膝の痛みがある部分をマッサージするだけではなく、硬くなった筋肉への筋膜リリースや、骨盤矯正を行っていき、お身体のバランスを整えていきます。

膝の痛みでお悩みでしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください!

この記事の執筆者

横田樹奈

横田樹奈Juna Yokota

はり師

私は接骨院を経営する父の施術で笑顔になる患者様を見て、私も人を笑顔にできる治療家になりたいと志しました。
患者様に寄り添い、丁寧な対応で「ここに来てよかった」と思ってもらえる治療家を目指します。